NPO法人全国いじめ被害者の会
いじめで深刻な状態にある方は全国いじめ被害者の会にご連絡ください
■文部科学省、各政党へ会員と共に申し入れ
2010年01月19日
『いじめ被害者は、義務教育を受ける基本的権利さえ奪われている。』
教育現場のいじめ隠ぺいは依然強固なままです。多くの子供たち、受験を控える学生、そしてその親御さんが大変な思いをし続けており、物理的被害も受けています。
いじめは単に精神的被害を被るに留まらず、一端いじめを受けると、何重もの被害を強いられ、義務教育を充分に受けられないなど基本的人権さえ奪われている現状を中心に今回申し入れを行ないました。
学校にいじめを訴えると、調査などろくに行なわれず、いじめられる側が悪いと担任などから一方的に決め付けられ、学校が信用できなくなり、怖くて不登校にならざるを得なくなります。
一端不登校等となると、学校など教育機関側から、『適応指導教室』などへ行く事を進められます。
この適応指導教室では、給食を作ったりはするが、主要教科でさえ殆ど授業がない。
これは会代表などが実際に適応指導教室に出向いたり、そこに通う生徒から直接聞いたりで調査した結果です。
つまり、
【1】『クラスメイトから辛いいじめを受ける。』
↓
【2】『いじめを受けているのに学校側から一方的に悪いと決め付けられる。』
↓
【3】『学校が信用できなくなり不登校になる。』
↓
【4】『学校側から適応指導教室などに行く事を進められる』
↓
【5】『適応指導教室などでは主要科目すら授業が無い=義務教育さえ受けられない』
↓
【6】進学に悪影響する可能性が高くなってしまう。
以上の様に、理不尽にも何重にもの被害を受けてしまうのです。
今の教育環境は加害側生徒側だけを守り、逆に被害者側生徒だけが問題ありとした名称の施設に追いやられるのです。
本来ならいじめ主犯格の生徒らこそ、この適応指導教室などへ通わせ”彼らに更正の機会”を与えて上げる事が重要。それにより何よりも大事な、いじめ被害側生徒が安心して学校に通う事が出来ることを確保するのが教育機関がしなければならない事に他なりません。
生徒の生命・精神・身体・財産を守る為の措置を講ずる義務が教育現場にはあり、現行法律(11条、現35条など)をも無いかのように守らず責任を放棄している。そしてさらに『義務教育を受ける基本的権利さえ奪われている』現状は重大な事態です。ここを今回の軸として申し入れを行ないました。
地方から、辛い思いのまま、3人のいじめ被害を受けた生徒が同行して下さいました。あるお子さんは泣きながら、文科省の今回対応頂きました方に訴えました。あるお子さんは、極めて上記と全く同種の”多重被害”の実情と”進学”にまで大きく悪影響しかねない現状について理路整然と纏めた文書を自ら持参し読み上げました。
大阪では、「消防法さえ無視し、生徒が大怪我をするなど深刻な被害が起きているのに、学校側に掛け合っても、逆に脅す類のことを言われた」などの重大な事例を親御さんが熱心に発言されました。
ご地元から時間や経費を掛け東京まで、学校を休んでまでいじめを受けて苦しく、多くの不安を抱える生徒さんや親御さんが来られた事を、文科省や、対応頂きました各政党の方々も重く認識頂ける事願うばかりです。今回の申し入れに対し、今月28日までのご回答をお願いさせて頂きました。
【文科省内での申し入れ】
【民主党】
林久美子参議院議員がご対応くださいました。有難う御座いました。
【記者会見】
記者の皆さま、誠に有難う御座いました。
【共産党】
仁比聡平参議院議員他の方々に文科省での申し入れもご同行下さいました。誠に有難う御座いました。
【社民党】
社民党全国連合、平和市民委員会の藤田高景様、森木亮太参議院議員、野崎哲事務局長様にご対応頂きました。
今回せっかくお時間を御裂き頂きましたのに時間が押してしまいまして、申し訳御座いませんでした。
【公明党】
山下 栄一参議院議員にご対応頂きました。丁寧にお聞き届けくださいました。有難う御座いました。
【自民党】
今回はヤンキー先生でご存知 義家弘介議員、
元プロレスラー、馳浩議員他計4名の議員他、丁寧にお聞き届けくださいまして、大変丁寧にご対応頂きました。有難う御座いました。
今回国会日程などの関係でお忙しい中、議員の皆さま大変有難う御座いました。
文科省でもお声の小さい方が居られたり、具体的回答を求めても『調査が必要』等の返答が多く、結果厳しい雰囲気になった場面も御座いましたが、ご対応頂きました皆様本当に有難う御座いました。
今回の質問事項それぞれに対し、具体的なご回答は難しいかと存じますが、しかしいつまでも『調査が必要』で年月ばかり掛けている段階では有りません。今苦しんでいる多くの生徒、そしてその親御さんに置かれましては、正に待ったなしの状態である事をご認識の上、是非当事者意識を心根でご認識頂き、問題解決の為の具体的回答をお送り頂けます事を是非期待させて頂きます。各政党からの返答など対応結果については、こちらのホームページでも皆さまに結果報告をしなければなりません。
今回も大分県から、大澤代表が経費節減と会員の同乗などの為、自らの自動車運転により東京まで来られました。
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